愛古堂と愛正丸の関係をよく聞かれます。 |
| Q.愛古堂ってなあーに? | Q.釣船はいつ頃からあったの? | |Q.乗合船はいつ頃から始まったの?| Q.釣船愛正丸と釣具店愛古堂の関係は?| |Q.愛正丸の船長の名前は? | Q.愛古堂の葉山店は?| |
Q. 愛古堂ってなあーに? A. 祖父の堀田常太郎(昭和10年亡)は県下で知られた表具師で愛古堂を名乗っていました。愛古堂の名は「温故知新」ふるい物事を究めて、新しい知識や見解を得ること(広辞苑)の「温故」に通じる「愛古」を店名にしたのではないかと思っています。その後叔父の正太郎(昭和54年亡)が商売を受け継ぎましたが、なかなかの遊び人で、いや言葉を間違えました、人気者で”堀田の正ちゃん”で通っていましたので「愛古堂」を屋号にしないで「堀田経師店」にしました。叔父は釣が好きで私の父の秀男(昭和60年亡)にぜひ釣具店をやれとすすめました。当時父は海軍から復員してまもない頃でした。昭和23年の5月に今の店を開いて愛古堂の名を継ぎましたが、釣具のほかに父が戦前に文房具の問屋に勤めていたこともあり文房具と菓子の販売もしていました。その後、釣具専門店となりましたが屋号の下には釣具店とつけないで、これは今もまもって、そのままにしています。 Q. 釣船はいつ頃からあったの? A. 昭和23年頃は逗子、葉山方面にはこれといった釣船はなく、せいぜい漁船に便乗か、たまに仕立て(予約)を頼まれる程度でした。そんなところから父は釣船に興味を持ち 昭和26年の3月に中古の小型手こぎ船を安く手に入れたのがスタートでした。 その頃、金沢八景以西の三浦、湘南には船宿は全然なく、釣人は職漁船に便乗の形で乗船していたそうです。父は釣具の商売で出かけた金沢八景で船宿が繁昌しているのをみ見て「これは逗子・葉山でも・・・!」と思ったのがきっかけだと言っていました。おそらく逗子、葉山方面では釣り船の草分けといえると思います。 Q. 乗合船はいつ頃から始まったの? A. 昭和29年に地元の葉山あぶずり港の船頭さんたちに「お客さんを呼んでくるから、乗合の釣船をやってみないか」と呼びかけたところ、話に乗ってきたのがキミセさん、清兵衛丸さん、神田屋さん、それに今の愛正丸の初代船長の飯田正太郎さんなどでした。 システムは乗合料金200円の内ほんの少し斡旋料を愛古堂がいただくというもので、商売になるのは日曜日だけ、2日でネをあげた船頭さんもいたそうです。どの船も働き盛りの船頭でなく、おじいさん船頭のこづかい稼ぎだったからもったのではないかと言っていました。昔かたぎの船頭さんばかりだったから「お客様は神様」なんて思ったこともなく、ちょっとした言葉づかいからのお客さんとのトラブルには閉口したこともあったようです。船も「手こぎ船」から「機械船」と呼ぶ、ポンポンポンと焼玉エンジンの船に変わっていきましたが、バック(ゴースタン)の切り替えが無いので出港時は船首を押して向きを変え、帰港時は船首を押さえ着岸しなければなりませんでした。また船内にはゴザを敷いて靴等は脱いでもらっての乗船で、のどかで情緒ある船釣でした。 |
Map 店頭写真
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Q. 釣船愛正丸と釣具店愛古堂の関係は? A. 葉山漁業組合釣船案内所を設け、本格的な釣船のスタートは昭和34年から。飯田正太郎さんは岸壁から先の船上でのお客様のお世話を、愛古堂はお客様を船に、ご案内するまでとそれぞれを担当しました。船も新しく造りました。名付けて「愛正丸」、もちろん愛古堂の「愛」と飯田正太郎の「正」をとってつけたものです。乗合料金250円、6人乗りでした。日曜日だけが頼りの商売、一息ついたのは昭和39年の東京オリンピックの頃でした。 逗子湾ではキスがよく釣れ、京急や逗子釣連の大会に協力し、釣船64隻を動員した大会もありました。ボート釣も盛んで、2人1組のアベック釣大会も数年続けましたが、今では考えられない好漁が続きました。 その後、さらに1隻造リましたが、漁業組合から受け入れてもらえず、ずいぶんいやな思いもしたようです。 にぎやかな相模湾のイナダ釣でお客さまを多く呼ぶようになり、船も大きくなって定員30人から40人の船がほとんど、小船でのんびりできる釣も懐かしくなり釣物も変わっていきました。 Q. 愛正丸の船長の名前は? A. 現在、愛正丸も2代目の飯田實船長が仕立船で、3代目の飯田孝弘船長が乗合船で出船。孝弘船長は相模湾の様子、その日の釣果をインターネットの愛正丸のホームページで情報を発信し、毎日更新して、お客様からも期待されてます。最近はE−mailでの仕立船の予約や問い合わせが増えてきています。 Q. 愛古堂の葉山店は? A. 葉山鐙摺(あぶずり)港内の愛古堂葉山店は愛正丸の乗船受付窓口と船長お勧め釣具の販売をしています。(平成22年3月31日まで) 葉山鐙摺港の8軒の釣船店は仲が良く、あるお客様から「ここの港は隣の船の船長と話ができるから楽しいよ!よその港では気を使うところもあるけれど、ここは雰囲気がとてもいいね。」と、本当にありがたいお言葉です。 鐙摺港の若い船長さん達が皆さんのために楽しい釣りのお手伝いをしています。 どうぞ逗子・葉山へ釣りにお出かけください。
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